そういえば、この中には、他の本からの引用が結構あり、未来の、まだ出ていない本も結構あって、その中の一冊の出版元が、「ミスカトニック大学出版局」になってたりします。
クラークってばおちゃめ(笑)
ちなみにこの本こそ、自分の人生を変えた一冊です。軌道エレベーターの建設という、人間の想像力に挑戦するような建造物、神という概念に対するシニカルな態度、人類の歴史を違う側面から見せてくれる2,3のエピソード、栄光の報いなき技術者達、そして、架空のスリランカのうつくしさ……
絶対、断然のお薦めの一冊です。
次は「ニュー・ローズ・ホテル」っすね。ちなみにDNAシンセサイザーはもう実在します。一台300万円とか。「辺境」もいいですけど、「赤い星、冬の軌道」は、まるで今の宇宙開発情勢のようで、ラストではきっと感動できます。「ガーンズバック連続体」は、SFファンにとってある種の衝撃を感じるものがありますが、読んでしまったからには、もはや昔のステロタイプにはもどれません。「レンズマン・シリーズ」あたりを、これを読む前、読む後で読み比べてみるとはっきりしてきます。