毎度のことながら、画力、テンション共に高いです。
構成力のある絵、1話1話よく練られた展開、魅力的な世界設定、ボロボロ死んで行く登場人物、正確さによる冗長さより、無理があっても劇的な展開を志向するところ、(そしてウソが多いところ……)
まさにワイドスクリーン・バロック!
列車砲もでてきたし。
ところで、「銃夢」の舞台となる土地について、これまでにも推測できる点がいくつかあったが、どうやら、アメリカ中西部が舞台らしい。
空中都市ザレムは、カンザスシティあたりらしいのだが、ザレムは、軌道エレベーターでもって、軌道上から釣っているような話があり、それなら、ザレムは赤道上になくてはならない。軌道エレベータは赤道上でしか安定でないのだ。
なさか地軸が傾いている、なんてことは……
まっ、一番簡単な説明は、”作者の無知”なのでしょうが……
そういえば、火浦といえば思い出されるのは、とあるショートショート。
かつて、最強のパソコンお笑い雑誌として君臨した”LOGIN”誌に、時々ショートショートが載りました。書いていたのは、火浦功、神林長平、川又千秋といった面々。
その題は忘れましたが、筋は覚えています。
奥さんとファミコンの腕を競うあまり、原稿を落としそうになる火浦。担当者を安心させるため、その場で「恐怖の羅針盤男」という題とストーリィをでっちあげる。が、やっぱり書かない。SFならではの卑怯な手段で、来月のLOGINを手に入れ、それを写すのだ。しかし、入手したLOGINのそのページは白紙。そして、バットをふりかざし乱心した担当者(宮野洋美氏)が乱入して…………
物語的には、まったく大したことはありません。
私が驚愕したのは、その挿絵です。
横山宏氏によるその挿絵は、まさしく”恐怖の羅針盤男”だったのです。
…………まさか、この話、90パーセントノンフィクション?
趣味です。大好きです。あとラッカーだと、マーク・レイドローとの合作短編「確率パイプライン」なんかがお気に入りです。原発を吹っ飛ばさないよう、必死に原発賛成派思考をしようとするゼップ君がとてもおちゃめ。
> あれ、クラークからですか。クラークは結構ハードなのが多いので、私は薦めていません。(私の入門は「海底牧場」の子供向けでしたが)
おお、私も同じです。ジュヴナイル版「海底牧場」を読んだのは小学校低学年のころ。感動して読書感想文もかいたはずです。
たしかあの版では、1人称で進む物語の視点が、はじめドン・バーレイで、途中でドンが死んだもんで、視点がいきなりウォルターに代わるのには、子供心にも驚きました。でも、感動しました。そういえばラストのあたりは、まるっきり”アビス”。
中学になり、文庫版を読んで驚愕。ストーリィがまるで違う。主人公は、ジュヴナイル版では半人前のウォルター。あれほどかっこよかったドンは割を食らった格好となり、物語が緻密になった分、小学生のころ感じた感動が薄れたような気がしました。
でも、あの海洋の驚異、そして大きさは変わらず、感じられました。
しかし、クラークって、ハードですか?クラークの作品は、思ったよりハードネタの作品って少ないですよ。
「90億の神の御名」とか、おちゃめですよー。
それにハードネタ作品も、今や古典となった佳作ばかりですし、(「太陽からの風」とか、「大渦巻U」とか)ニュートン力学以上の素養を必要とするものも少なく思えるのですが。> 私は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」あたりを薦めているのですが、いかがなもんでしょう?それから、コンピュータ系の人間には「未来の二つの顔」(J.P.ホーガン)も。
> あ、そういえば「未来の二つの顔」がコミック化されていたような気もしますが、その後どうなったか御存じの方はいらっしゃいませんか?
いきなりディック、ですか。強力ですねー。
世間の相場では、初心者には「夏への扉」か「アルジャーノンに花束を」ということになっているようですが、私としては、いきなり「ストーカー」とか、「竜の卵」とか、「ノーストリリア」とか、「ネットの中の島々」とか、「黙示録3174年」とか読ませてみたい、そう思うこともありますが、やっぱ実行には移せません。
私は、例えばアジモフは読まない、などといった言語道断な好き嫌いを持っていますが、ホーガンの場合も、尊敬すべき先達、金子隆一氏が、ホーガンの作品を”ハードえせFだ”と言われていたので、あまり読んでいません。
読んだ分も、しょーもないのばかりでしたし。(特に、「星を継ぐもの」3部作(4部作になったか?)など)
金子隆一氏といえば……
最近ではNHK「天才てれびくん」での「恐竜惑星」「ジーン・ダイバー」での監修(おかげでとても通好みな展開。うれしい)や、恐竜本や小惑星本で活躍されている金子氏ですが、最近、氏の恐るべき過去を知ってしまったのです。
某氏所有の”ファンロードハンドブック”を読んでいた私は、かつて、氏が”豚だ、豚になるのだ!”と、過激な覇食主義を唱え、”おはぎ100個食べたら10万円”のお店に挑戦するため、前夜に小手調べにおはぎ27個を食べる、などといった偉業を成し遂げていた事を知ったのでした。
……イメージが……。