航天機構
履歴
what's new
水城
self introduction
読書
bookreview
宇宙
space development
化猫
"GEOBREEDERS"
雑記
text
他薦
link
Send mail to: mizuki@msd.biglobe.ne.jp

October,4,1994

「キャッチワールド」
著者:
クリス・ボイス
出版社:
早川書房
分類:
SF,文庫

最難にして至高、とびっきりのサイバーで、バロックで、ハードで、思弁的。最愛の1冊。

16光年のかなた鷲座アルタイルに向け出発する7隻の報復艦隊。バサードラム航宙戦闘艦”憂国”のカッコイイこと!!

存在論的などんでん返しの数々、今なお最もリアルな恒星間戦闘の描写、唐突に現れるようにも思える黒魔術も、ギブスンのブゥードウ教の描写を参考にすれば、合理的な解釈が可能です。

「あらゆる感覚的認識は、脳髄による電気化学的シミュレーションだ。”生”のホロヴィジョン中継から、われわれの祖先の洞窟壁画にいたるまで、あらゆるシミュレーションは、考えかた一つで、いくらでもリアルなものになる」

少し引用してみましたが、どうでしょうか?

他にも、認識を揺さぶるような概念がいくつも提示されています。

今では、現実も、情報も、概念も、道具の一つだとみなすようになりました。

大事な事は、役に立つか、立たないか、です。

それがウソだろうと、矛盾も誤動作もなく不都合もなければ、別にかまわないではないでしょうか。

-戻る-