最大の目当てはカレンダー。毎月ごとの美しい写真とシンプルなカレンダー本体。もちろんサイエンスだからして、仏滅だの建国記念日だの、そんなつまらないことは書いていない。
代わりに、例えば
1/7(土) :天文学者G,ガリレイ、木星の衛星を発見(1610)
1/11(水):地球科学者A,ウェゲナー生まれる(1880)
1/16(月):生理学者E,H,スターリング、ホルモンを発見(1902)
という具合なのです。この感覚が最高!!
ただ、毎年、カレンダーの作りもヴィジュアルも、レベルが低下してきているようで、例えば私は、昔のこのカレンダーに使われている写真やイラストを切り取って、壁に張ったりしているのですが、見応えのある絵柄が少なくなったような気がします。
しかし、それでも、そこらのカレンダーよりはるかにかっこよく、豪華で機能的です。おすすめです。
ついでに来月号もお薦めしておきます。
なんでも本家のScientific American誌が刊行150年目だそうで、特集は「宇宙の中の生命」、執筆者は”ワンンダフル・ライフ”のグールド、”コスモス”のカール・セーガン、”Logo”のマーヴィン・ミンスキー、その他豪華な顔ぶれが、なかなか読みごたえのありそうな論題で書いています。
ベアの作品には、「これぞSF!」という感じの、スケール感覚が感じられて好きです。
「ブラッド・ミュージック」の、知性ある細胞によって変貌した北米や、
「永劫」の、人類の別の時空線の未来から来た小惑星宇宙船の内部や、
「久遠」の、破壊される小惑星宇宙船”冠毛”や、
「天空の業火」の、崩壊する地球の描写や……
立ち読みしてから、買うかどうか決めようと思います。
このシリーズは、中学時代に読んで、その異様な速度とガジェット感覚に、くらくら来たことを覚えています。
私はヴォークトの作品では、「スラン」より、「宇宙船ビーグル号」よりこれが、「イシャーの武器店」と同じくらい好きです。
SF読みが一度は読むべき作品です。
また読みたいけど……
古い版が古本屋に出まわったら読もうかな。