満遊書店で、出たばかりの新装版をゲット。
「非(ナル、と呼ぶ)Aの世界」「非Aの傀儡」、どちらも中学時代に読みました。あのとき感じた、異様な世界とアイディアと、興奮と衝動が蘇ります。小数点下21位までの同調、”ゲーム機械”、金星の非A社会、「地図は土地ではない」……etc。
読んだことの無い人には、上の単語は何がなんだかわからないでしょうが、私だってきっちり判っているわけでは……。
急速なテンポと場面転換、目まぐるしく投入されるアイディアは、ほとんど説明を省かれ、読者は”それを知っている”ものとしてついていくしかなく、結果として、一気に読みおわった時には、とんでもないアイディアを理解しているつもりでいることに気がつくのです。
この雰囲気、大好きです。
遥か昔に惜しくも休刊したメカフェチの友です。採取したのは1984年は11月号、及び1985年3月号。目当ては、当時、金子隆一氏が連載していた「Future Mechanism」。
例えば、連載第24回「屈折都市シリーズ”トウキョウばすてゃあず”」
その一部をいくつか引用してみましょう。
「……周知のごとく、ナゴヤ文化圏一般道路の交差点においては「黄色=相手が止まる 赤=勝負」という、他に類を見ない過酷なルールいわゆる”ナゴヤ・ルールが古来伝統の……」
「……我々は積年のナゴヤ潜入のノウハウ蓄積により、最もてっとり早く当方のナゴヤ性を入国審査官に印象づける超高等テクニックをあみ出していた。つまり、深層催眠法によって自らの公徳心を完全にブロックし、数人のグループにまとまって可能な限り大声で談笑しつつ、入国審査待ちの行列のいちばん前へどやどやと……」
「……背中に背負った核動力パワーパックと使用者のナゴヤ魂によって駆動されるニュートロナゴヤ・ガンは、すべての非ナゴヤ、反ナゴヤ的事象を原子に分解し……」
「……社会階層構造の底辺にもぐり込んでトウキョウを賛え、カフェバーにあこがれる真の信仰をうえつける……」
ひょえーっ! ナゴヤ出身の方、心の故郷がナゴヤという方、すいません。しかし、私が書いたんじゃあないですよ。
このシリーズでは、私の知っている限りでは、あと埼玉、土佐がやられてました。他、「超時空出前軍団”はるまげ丼”」(マクロスと幻魔大戦のパロディ。「味、おぼえてますか」というフレーズがはまる)やら……
真面目な記事の方が多いはず、なんですが……
アセンブラの解説書など、最近では見つけるのも骨なほどです。そんな中ではこの本はイチオシです。初心者でも大丈夫。私も初心者。バッチリでした。
で、結果は……
卒研のプログラムの中心コードを、アセンブラで関数化。プログラムサイズは劇的に減少。理屈なら、減った機械語コードの分だけ高速化してもいいはず。
しかし、実行速度に変化なし。(久しぶりに自爆)
どうやら、外部機器の速度の方で限界にきていたらしく、この一月ほども費やした、速度向上の試みは、ここに潰えたのでした。
皆さん、アセンブラプログラミングなど邪道です。まじめに、構造化しながらCでプログラミングしましょう。ウインドウズ上で、機種依存コードなど書かずに、まじめにVBしましょう。
くれぐれも、アセンブラなんかに手を……
私は、昔からの山田玲司のファンです。作者のスタンスに共感を覚えます。
言いたいことを持っていて、社会にうったえようとする雰囲気。あとがきでぐちぐち書くのも、好きです。絵柄だって、彼が好きなように書いた絵は、本当に気に入っています。
「ストリッパー」、こいつは、美大出身者らしくどうにも観念的で、設定は甘いし、どうにも破滅志向。
共感できるし、わかるのだが、本質的なところ、理解できない。
私は、現代社会が閉塞しているなどと、信じない。何をしても無駄だなどと、信じない。皆の目の前に、消耗と死へと向かうレールが敷かれているなど、絶対に信じない。
昔、将来の夢について書かされた。その中でこう書いた。
「未来が良くなるか、悪くなるかに関らず、そこには変化と驚きがあるはずだ。どんな事をしてでも、未来にたどりつきたい。可能性を自ら選択したい」と。
その気持ちは、今も変わらない。高専を中退し、鉄工所でバイトしていた時も、その気持ちは変わらなかった。グラインダーの巻き上げる鉄粉に咳き込み、錆止め塗料にまみれ、匂いにクラクラした時も。
意志を強く持ち、計画を立て、実行すれば、どんな事でも可能になる。そう信じています。
意志強固な人間にあらがえる者など、そう居たりはしないのです。
夢を持っていながら意志のない態度、諦めたスタンスは嫌いです。
どんな人にも、負けて欲しくありません。
そう言いながら、私は、やはり山田玲司のファンです。