毎度の事ながら異様な内容。福袋的お得な詰め合わせってな感じで、圧巻はかつて某アニメ誌の某ページの、上方の端に帯状にみみっちくも感動的に長期連載されていた「まじょっ子ソンソン」の、単行本への収録方法。
そして読む者の涙を誘わずにはいられない(?)「おちこみ天国・青春ハジ墓場」……
……ふっふっふ……あなたの目はいま、あなたの身体を離れ、暗黒青春ゾーンへと沈んでゆく……ゴボゴボ……そーら6千500メートル世界新記録だ……そーれそれそれ……ふっふっふっふっ。
ガーンときました。ショックでした。表紙のその文字に気がついてから暫くの間、何もものを見た記憶がありません。あれが”目の前が真っ暗になる”状態だったのでしょうか……
「追悼:木村資生博士」
日本が誇る現代のダーウィン、今なお論争中(しかし、旗色はあきらかに中立説に有利)の”分子進化の中立説”の提唱者、木村博士は、11月13日(ちょうど誕生日だった)きっかり70歳で亡くなられた。
あと数年、時があったならば、氏はノーベル賞候補の先頭であったであろうに……
あと目についた記事、「自己増殖するインフレーション宇宙」
宇宙は自己増殖するフラクタル構造物で、ビックバンは自己増殖のはじめの1歩にすぎないという。インフレーションによって急速に膨れあがる宇宙のどこかでは、量子揺らぎがインフレーションを再び起こせるほどになり、揺らぎは物理定数をシャッフルし、別の宇宙を創るという。
目を剥いたのは、実際に、実験室で宇宙を実際に創ろうという試みがあるという話。インフレーションを起こすほどの量子揺らぎを実験室で作りだそうというのだ。
ホントに、可能なのだろうか……
同人誌です(えっち、ではない!)。年末、久留米に行くと、後輩達がこんなもの売っていました。初めてのオフセット本、だそうですが、以前のコピー本と内容はほとんど変わらず。
「で、冬コミにスペース取れたんですよ。晴海、行きませんか?」
「…………(こいつら、本当にやりやがった……)」
クラクラときている所へ、
「ほらほらココんところ、ウチです」<分厚いパンフを見せる。
「ちょっとこれ、借りていいか」<ピンと来るものがあった。
数分後……
「金渡す。コレ買ってこい」
「谷甲州本、ですか?」
「甲州本、あるだけ買ってきてくれ!」
てなわけで、買ってきてくれたかなぁ………………
「特集 ロシア海軍の現況」に引かれて買いました。高専の先輩達との新年会の直後、ロシアンなお師匠様のオーラに被爆したせい、なのでしょう。
ロシア海軍の現況……・悲惨の一言。どの記事も筆者は声をそろえる。
「ヒサンすぎる……・ミジメすぎる……」
昔のこの手の軍事雑誌は、決まって”北の脅威”を描いたものですが、当時と比べると隔世の観があります。
ロシア艦、カッコいいのに……
乗りたくはないけど。
こちらの特集はミリタリーではなく、宇宙技術の話題。単段式SSTO”デルタ・クリッパー”についてだ。
デルタクリッパー実用型DC−Yは、これまでのロケットより一桁安い値段でおよそ9トンを低軌道に乗せることができるという。
シャトルの次世代機も単段だというし……
それに比べて日本は…………
はああ……
私の就職先、大丈夫、かなぁ…………
なかなか読みごたえのある本です。人工生命、進化シミュレーション、生物行動の数学的モデル、遺伝子と生物の形態との直接的関係……
最近ようやく、生物の形を決める遺伝子のシステムが少しづつ明らかになってきており、その辺りの最新の知見をふんだんに含んだ記事に、非常にエキサイトしました。
生物の姿は自然に合理的な形態を取ると示すような、”最少エネルギーによる最適パターン生成”やら”フラクタル成長”やら。
不死研究の意外な進展には、ちょっと無気味な感もしました。