恒星を取り囲む、巨大な、巨大すぎるリング。
恒星からリングまでの距離、一億五千三百万キロ(原作のマイル単位から計算)
>太陽から地球までの距離にほぼ等しい。
リングの幅、百六十万キロ >地球40周分にほぼ等しい。
リングの厚み、たったの15メートル、>材質は引っ張り強度で鋼材の一億倍
リングは秒速1230キロという猛速で回転し、リング内面に、およそ1Gの遠心力を産み出している。リングの縁は盛り上がって、大気を逃がさないようになっているし、海や山や河川は、リング材質に直にモールドされている。
リング表面の気温は290度ケルビン(摂氏17度)、居住可能な表面積は、地球の300万倍!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この世界のデカさを示す如実な例が続編「リングワールドふたたび」にある。目次のうしろにある地図……リングのほんの一部、そこに巨大な海があり、そこには小さな島がぽつん、ぽつんと浮かんでいる。しかし、地球の尺度で見てはいけない。それは、実物大の地球の地図、なのだ。
これこそ、居住地不足を解決する究極の方法、文明のいきつく先なのだ。
連星系の一方は中性子星だったが、それをめぐるガス惑星があった。惑星はガスを軌道面上に大量に巻き散らしながら公転した。ガスは惑星と同じ公転速度を持っていたから、惑星が軌道を離れないのと同じ理由で、軌道面上から離れなかった。結果として、軌道を巡るガスのドーナッツの芯のあたりでは1気圧、呼吸可能で原住生命あふれる、しかも無重量の楽園ができたのだった!!
宇宙服なしで無重量!地面のない世界に適応する人類!
続編「スモーク・リング」も絶賛発売中!(おいおい)
イイですよぉー。
日本の民俗学の原点です。「これが日本だ!」という感じです。
ただ、柳田国男の脚注の中には、いくつか気になる点もありましたが。証拠薄弱なまま、あいまいな推理を定説にしてしまう悪弊を、日本の民俗学は持っています。(……いつか民俗学を精密科学にしたい、そう思った日もありました)
昔、実家の方の田舎で、地方史の勉強会に熱心に参加していた時がありました。出席者はお年寄りばかりでしたが、いろいろと現地を探索したりもしました。
民俗学的な話題も結構ありました。いづれも歴史的背景に密接に関連していて、非常に面白いものでした。
(今でも関心があるのが”十三塚”、古い街道ぞいに13個の小さな土盛りが並ぶという謎の遺構。日本各地に散在し、しかもそれに関する伝承は非常に食い違う事が多いという。近所では、企救丘の南方に地名が認められる。遺構はほ場整理で失われる事が多い)
ただ、歴史は大抵、暗い出来事であり、ムラ社会の暗部をまざまざと見せ付けられる訳です。1次資料に当たっていると、なんかそういうドロドロした所が感じられ、他の方は(お年寄りだから)そんな雰囲気に慣れていたのかもしれませんが、私はそれで地方史への興味を失いました。
出版物の中に決して書かれる事のない暗い面もある事を、忘れてはいけません。