特集は「トンデモ本」、と学会もついにここまで認知されるまでに……
えー、と学会とは、世間に出まわる”とんでもない、アレな本”について報告を行っている団体です。会長は山本弘、ファンだぜ!! (そういえば、伊東岳彦も、と学会の初期の頃からのメンバーだったらしい)
今回、トンデモ雑誌として挙げられていた、
「THE 21」 PHP研究所 ……すぐに探して立ち読みして絶句。
高次元科学?「サイババの真実」の著者が書く、チベットの超医療?
「ムー」や「UFOコンタクト」の同類が、また誕生したようです。
世間では大槻教授なる人物が、プラズマやらなんやらで有名らしいと聞いていましたが、実際にメディアで確認したことはなかったのですが……
と学会の報告によると、その大槻教授も、時としてトンデモ記事を書くことがあるとのこと。ふぅーん。……・大槻義彦? えっ!
高専時代に買わされた幾冊もの(留年したから)物理の教科書のうち、一番好きなのが、この大槻教授著のものだったのです。
サイズも装丁も良く、内容もこなれていて、しかも表紙にファインマン・ダイアグラムをあしらうという具合で、お気に入りだったのです。
げっ、どうしよう……
そういえば、大槻教授は、「パリティ」誌の編集委員長でもあるはず。
ま、「パリティ」は、大丈夫のはず……あそこは、チェック厳しいから……
特集に引かれて、買ってしまいました。昔はスカイウォッチャー誌は馬鹿にして、「天文ガイド」一本槍だったのですが、今回は特別。特集はH−IIロケット。
……しかし、あんまり、おまんまたらふく食わせてくれる機体じゃあ無さそう。
再読です。
読んで思ったのは、「「アレフの彼方」の方が上だな」。だって、これがまた田中芳樹も閉口するような、仰々しい文体で、いい加減疲れます。
ま、80年代SFの到達点の一つ(とSTMは思っている。最近、私のベンフォード作品に対する評価は高い)と比べるのが酷なのでしょうが、それにしても、エイハブ船長とその一党の、クジラ達に対する仕打ちの数々!!
連中は、クジラの生皮を剥いで、皮から油を絞り出し、おいしいお肉、本体のほうはそのままポイ!!
人物描写も仰々しく、まあ、昔だからしょうがないのだろうが、並べると、はっきりと見劣りします。
ですから、皆さん、SFを読みましょう(……おい。)