最近、また「戦時生活」を読み返しました。
以前よりも細部に気が付くようになり、その筆力の具体的な部分を、冷静に分析しようとしています。
しかし、作品のメッセージ性は強力であり、何度も不意に泣きそうになりました。お涙頂戴な部分はかけらも無いのに。
相手の心の芯まで染み透るような、そんな作品が書きたい、そう思いました。
衝動買いです。直後少し後悔しましたが、だんだん「買って良かったあ」と思えてきました。毎日ためすがめつ眺めています。
画集です。不思議な画風です。この作者は、26歳で、アパートごとクレーン車の下敷きになるという、日本で二番目にアレな死に方をしたアーティストですが、そんな事はどうでも良く、ただ作品の、不思議な質感がとにかく魅力的なのです。
機械部品を思わせるパーツを様式的に配し、巨大な質感を持つ、どこか生物的な物体。フレスコ画の壁画を思わせる雰囲気。わざと古びて制作された、荘重でありながら軽やかな作品たち。
以前小倉でも、この画集を見掛けており、その時は自分のイラストに、かなりの影響を受けてしまいました。その後本屋で見掛けなくなっていたため、手に入れる事ができて幸いでした。
ただ、印刷物であり、現物の質感には遠く及ばないだろうと思われます。
現物が見てみたいです。
扉にはデデデーンと「POST SYBER PUNK」の文字が。
やめてくれい。大抵この手の雑誌は壮大なカンチガイをかましてくれる。
WIREDは、ちょくちょくスターリングの文章なんか翻訳しているので、もう少し理解が有るかと思っていたのだが……
「SPEW」なる短編が掲載されていた。ニール・スティーヴンソン?聞いた事無いぞ。まあそれは大抵良いことなのだが、内容は……カス。
ギブスンの雰囲気と文体を不器用に真似ているが、自分の描写しているものを、正確には把握していない様子。世界構築をサイバーパンク・ステロタイプから借りて済ませており、メッセージ性も希薄。クズの中のクズといった感じ。
しかし、ただ、コイツによって、自分はムクムクと創作意欲が沸いてきました。クズは自分のハートを熱くしてくれます。
てめえら、ポストサイバーパンクとはなあ、こうっこうっ、こーだそう、こうっこうっ…………
買って損しました。アスキーがこんなカンチガイ本作るなんて。
今時VR。記事は90年代以前からでもむりやりかき集めた代物で、91年のサイバーソンの記事なんて、今時掲載すんなよな……てな具合。
極めてコノ手雑誌風の作りであり、がっくりきました。
ファンの間で幻の作品と呼ばれていた作品が、とうとう再版。
谷甲州最初の長編であり、航空宇宙軍史の最初の作品でもあるのですが、なぜか年代的には最後の作品なのです。
えらく数字やスペック描写が多い作品で、まだ若いなァ、そう読んでて思えてきました。
しかし、甲州作品は寒い。昔からこんなに寒かったのか?