最近、「ヴァーチャル・ライト」立ち読みで完読しましたが、悲しい事に、大はずれでした。超薄味。何も伝わってこない。
ただ、東京が震災で崩壊後、新手のテクノロジーで復興したという記述におおっ、とか思ってしまった。
絶対、宇宙へ行くものと思っていたので、連載時、ラスト辺りの急ぎようにびっくりしたものです。尻すぼみなラストは、ヴォクト的で之もまた良し、か。
もっとバロックに破綻して、しかもハッピーエンドだと見当を付けていたのですが……
しかし、ザレム人は、自分の頭がやけに軽い事に気がつかなかったのだろうか。きっとザレム人は肩凝りを知らないに違いない。
軌道エレベータが、軌道リングに支えられているのでは、という可能性には気がついていましたが、あれってあまりに不安定だし(本職の技術者として、あの手のイギリス人的妄想は技術者の悪夢であると言っておこう。軌道速度を出した、対向する二本のリングの上を恐るべき制御精度でアクティブにぶら下がるのだ)、準同期軌道というやたら難しい軌道だし、あれってあと一本エレベーターが反対側に要るんじゃないか?
という訳で、故意に無視していました。
しかし、またカンチガイ見っけ。軌道エレベータ上層部で遠心力が云々、という部分があるが、そんなに短くちゃ遠心力は有効じゃ無いのよ。