「無限アセンブラ」のコンビによる最新作。「軌道計算は正しいようだ」と、NASDAの方は言っていました。が、どうも技術的に楽観的に過ぎる気がします。
あと、気になったのがコロニーの設定。後述しますが姿勢安定の問題なんか……
むちゃくちゃな設定のおかげで、破天荒なベィリー風スペオペが堪能出来ました。銀河の中心ではコンピュータは動かなくなり、思考も鈍るが、銀河外縁では機械の性能は向上し、超光速すら可能になる。銀河外縁を巡る情報ネットワークを駆け巡る情報は、なぜかUSENETのネットニュースそっくり。様々な書き込みが面白いです。
『神楽総合警備は人類社会の裏側に暗躍する魑魅魍魎を撃退すべく設立された民間企業である。
先進のコンピュータ・プログラムを駆使して敵に挑む、有給休暇なきサラリーマンたち−
社会に安寧と平和をもたらすため、彼らは今日も出勤する!』
ようやく出ました第二巻。毎度ながらの高度な絵柄の構成力、テンポ、ハリウッド顔負けの演出、最高です。シブいところはばっちりシブいのが流石です。
単行本では、連載時の構成に手を加えて完成度を高めています。
「電波オデッセイ」(コミックビーム連載中)の電波に誘われるままに、近刊四冊をまとめGET。
ナガノなんて、”メガネの野郎がおかっぱの女の子をアレしてナニする”という一つのアレを繰り返してるだけじゃないか、そう思っていても、電波の命令には逆らえません。でも、「電波オデッセイ」は良い……
東京のTV番組雑誌なのですが、異様にコラムが多く、そのコラム筆者がまたスゴイというかイイ!電気Grooveの卓球とピエールが別々にページ持ってるし、小山田圭吾、岡田斗司夫、ねこぢる、森本晃司、柳下毅一郎……何だよこのメンツ。とり・みきが9コマ(?)描いてるし。
「OTAKUの祭典−20億円産業になったコミケ」……この記事を書いたタコは脳味噌悪すぎる。どうやらコスプレ好きらしいから、簀巻きのコスプレでもして、手近な川に沈んで欲しい。
しっかし、編集者の価値観がはっきり分かる記事です。市場規模によってサブカルチャーをカースト分けするのは世の習いとはいえ、こうまであからさまとは。
ホームページも同人誌と何ら代わることがない。商業ルートを通さず流通する、個人または団体の自己表現。雑誌サイドの連中がホームページを有り難がるのは、金の匂いがするからだ。
夏になると、普段は買わないような本を買ってしまいます。
コミケに関しては、こちらの方がちゃんと把握しています。とはいえ、オヤジ的記事も無いわけではないが……。
そして、あの謎のソフトハウス「イタチョコシステム」の記事が!ここで思わずGETしてしまいました。「野犬ロデム」「むづかしい本を読むとねむくなる」「あの素晴らしい弁当を二度三度」あれらソフトの作者はあの「ボコスカウォーズ」の作者!!
入門書にしては専門的な内容なので、中はちゃんと確認して買いましょう。
私にとっては、ちょうど仕事上知りたかったような内容でした。三軸姿勢制御での外乱トルクの内容、トルクによる姿勢制御と座標変換などなど。
読んでて気になったのが、オニール型コロニーの安定性。コロニーはスピン姿勢制御の衛星と見做すことができ、そんでもって、直径1km、床の厚み30mで計算したところ、可能な奥行き長さは最長519m。ガンダムで出てくるような、ソーセージのような代物はありえない。
まあ、長くするための裏技も無いわけではないが、見た目が全然違ってきます。