探索を開始して数日後、秋葉原は書泉ブックタワーにて獲得成功。
良すぎます。現在、私のオススメ優先度ナンバーワン、です。
相当無謀、というか、初期の宇宙開発レースの時代を思わせる無闇さで、超低コストによる”有人”宇宙開発を推し進める、リアリティがある分妖しさ倍増の組織”ソロモン宇宙協会”。
主人公は、父を探して南の島へ来た女子高生。連中に目を付けられたのが運の尽き。
「この子の体重、いくつと見る?」
おいこらちょっと待てと言っている間に、何故か宇宙飛行士に。
良すぎます。趣味的には、こっちの方が趣味です。(表紙も……)
固体燃料ロケットで人を飛ばすのは、可哀相な気もしますが、面白いので良し。
さて、どーやって薦めてまわろうか。カバー要るかな……
ベトナムで若き志願看護婦は、戦争の惨状を目の当たりにする。腕や足、半身を失い、血の海の中で次々と死んでゆく兵士たち。気の狂いそうな現実の中で、やがて彼女は、兵士たちの未来の死を夢に見るようになる……
以前「本の雑誌」で大森望が「背表紙を青く塗り替えろ」と言っていたのを思い出し、古本屋にてGET。帯の推薦文はルーシャス・シェパード。なるほど。そういう事か。
戦争での様々な異常体験を語る、兵士たちへのインタビューを多数挿入し、非現実的な超常現象が、非現実的な戦争の”現実”に違和感無く馴染む様が、戦争とはどういうものであるか、端的に示している。昨日まで平和な社会に居て、愛や正義や真実などを信じてきた人々が、人を殺し、殺される時、ジャングルで地雷と襲撃におびえる時、村を焼き払い子供を殺す時、これまで信じていたものを捨てる必要に直面するのだ。昨日まで想像すらできなかった人間に、自分がなるということに直面するのだ。
良い作品です。
ルーシャス・シェパードにはかなわないけど。
いわゆる、ちょー分野の基礎教養書として書かれた、とあります。内容もそれに恥じぬ、充実したものがあります。超常現象の、ファーストインデックスとして、世に広めるべき本です。
しかし、この本の目的である、”ちょーな人のための基礎教養”というのは、無理があるように思われます。ちょーな人は何か異様な本能的なもの、恐らく中学の理科の時間の暗い世代間記憶によって、真実が書かれているものを選択的に避けますし、読んだとしても誤解します。それに、デンパであらゆることが分かってしまうような人も、読まないでしょう。
逆に、ちょーな本を愛する、我々のようなレクリエーショントンデモハンターには、全く物足りない内容です。”常識”ばかりですし。
このシリーズ、以前から欲しかったんです。
ただ、シンジ君が
「買っちゃ駄目だ買っちゃ駄目だ買っちゃ駄目だ……」
って言うものですから(嘘)避けていました。まあ、ネットで手に入るものを何故買う、という意識もありましたが。今回は、カラーCGの勉強、という大義名分があります。
女の子、というより幼女絵ばかり、というのは、ネットワーカーズならでは。
気に入ったのは、一色伊淡さんとつくりものじさん、かなぁ(壊)。ちくしょうどいつもこいつもPhotoshopばかり。……勉強より前に、絶望感がありますね。皆さん巧すぎ……
すこしづつ、修行してゆきます。
アナーキでフェティッシュでナイスな模型誌です。竹谷氏の新作は無し、鬼頭氏の新作も無し、というだけで買う気を無くす人も多かろうとは思いますが、買いましょう。こんな雑誌、貴重なのですから。
それに、オススメしたいものがあります。沓沢龍一郎。彼の新作「オトモダチガーデン」、読みごたえあります。
巧いです。メカ、人物描写ともちょっと類を見ないものがあります。なにより、設定、雰囲気、物語性が、本物のポストサイバーパンクを感じさせます。ポップさ、カジュアルさ、ストリート感覚を基礎教養として身につけている、希有なSF漫画家です。