もう何度読んだ事か。それでもまだ読む。全く、憑かれたようだ。
批評や感想はもう意味の無い気がする。この物語は、今や僕の一部だ。
僕はこの本に惚れている。
一読「竜のグリオールに絵を描いた男」を連想しました。
狂言回しのプギーポップも謎の巨大組織もシリーズの他作品との交差シーンも、不要だと感じました。描写のどこかに、胸に迫るものがあります。
ちょっと優しく、詰めの甘い夢想家の、どこかルーシャス・シェパードを思わせる雰囲気。…「竜のグリオールに絵を描いた男」を喩えに持ち出したのはまずかっただろうか。ネタバレ、って訳でもないが、こういう予備知識が何となく読感を損ないそうで。
将来性を含め、お勧め。えもいわれぬ情感を味わうことができます。
”神様”クヌースの有名な著作の一冊めです。分厚いペイパーバックの原書で、これはけゐすさんよりの頂きものです。
原書なんでもう、何が何やら。最初の例がユークリッドの互除法だと気づくまでしばらくかかってしまいました。これから、ちびりちびり読んでいきます。
正確には、アマチュア製自律ロボット及びリモートコントロール可動機器を用いた、主に機器のアイディアと完成度を競う競技に関する雑誌、といったところでしょうか。やー、今や一杯、ロボットコンテストがあるものです。
私はいわゆる元祖、NHKアイディア対決ロボットコンテスト高専部門の第四回大会に出た事が有ります。自分のアイディアで模型同好会で参加し、全国ベスト8まで行きました。その前の年もアイディア出していたのですが、書類選考で落ちました。大会はそりゃもう、いい思い出、学生時代の華の一つでした。そのおかげで、成績不良で高専中退しましたが…
ロボットの製作はまず、競技ルールの精読から始めます。大抵、突っ込めそうな穴がボコボコ出てきますが、致命的な穴は後々塞がれる可能性があるので、塞がれないであろう穴、そしてゲーム理論の応用で、真の勝敗決定点を探します。例えば、去年のNHKロボコンなら、さしずめそれは、島取り作業の平行実行度でしょう。
要点が掴めたら、それを機構として実装してゆきます。ここで加工精度をかっちり出しておく事で、後々の故障などを大幅に減らすことが出来ます。
しかし、一番大事なのは、メンバーの士気の維持でしょう。私の場合はもう一つ、メンバーの育成が加わりました。私以外全員、メンバーは一年生だったのです。
…とまぁ、こういう記事を期待したいところです。
しかし、この雑誌の真の狙いは別でしょう。自分で何か作ろうという、そういう人たちを応援し、発表の場を知らせるのが主眼なのです。
もの作りの喜びを、もっと多くの人たちと分かち合えるようになりたいものです。
雑誌名に付いているhpとは、ホームページの事らしいです。
中身は、幾たびか出ては消えていった、ヤングアダルト読者層付近を狙った小説誌たちと同じような塩梅です。どこがhpなんだか。ハズしています。
買っちまったのは、編集長が宮野洋美氏だったため。えー、火浦功氏のショート「なるほど」で、氏を金属バットで撲殺してた編集者です。多分ロシア好きでハードSF好きだと見ているので、好感は持っているのですが…さっさと消えると思ってたログアウトをあそこまで持たせたのもポイント高いし…でも、この雑誌、末路見えてますねぇ。
今月の特集はS.F.3.Dオリジナル改めMA.Kです。
SF3D!多方面に影響を与えた横山宏デザインの代表作です。勿論私も影響を受けまくりました。私にとってパワードスーツとはSAFSやPKAであり、ぬえの例のアレはダサ過ぎのへっぽこにしか見えません。そしてクレーテ!ナッツロッカー!ファイヤボール!グスタフ!ホルニッセ!クラッフェンフォーゲル!ファルケ!ドールハウス!バナナボート!ラクーン!かっこいいいいいいいぃい!!
全くぅ、知らないうちにキット、再版されていたのですね。買いまくりは必然でしょう。勿論、旧版、入手できた限り買っていますが、ビニールやぶくの勿体無かったし。今度こそ作ろうと思います。
今月は内藤泰弘の当たり月でした。単行本新刊が、違う出版社から同時発売です。思う存分、今一番カッコイイ漫画を堪能しました。
さすらう拳銃使いの前に、敵の追手が立ちはだかる。殺るか殺られるか、その死闘を牧師と保険屋の娘たちは垣間見る。拳銃使い、ヴァッッシュ・ザ・スタンピードを駆り立てる決意と哀しみ、そして天使の一撃を。
最近出た増刊別冊スタイルの本に収録された分に加筆されたものです。が、流石に最近読んだばかりなので、細かな修正、トーンワークを加えた部分が一読バリッチ判ります。うわぁ。死にますぜ旦那。
そして、GUNG-HO-GUNSの2、今月の内藤泰弘第二弾!
再び敵が動き出す。”奴に最高の苦しみを!”狂気が凶行を呼ぶ。拳銃使いは、自分の大切なものが今、狙われようとしていることを知る。大切な人たちが… 再び大回転で動き出す物語。奴は人では無いのか?
内藤泰弘第三弾は、氏の最初の単行本化作品「サムライスピリッツ」
こいつは絶版で、私は古本屋にて発見。見つけたときはちょっと狂喜乱舞。えー、カバーめくっても何もありませんよ。買ってすぐ確かめましたから。
唸る豪剣!立ちふさがる悪鬼ども!”強い奴と闘いたい”格ゲーのコアをより昇華し、絞り込んだ佳作です。
かつて、僕らはいかに弱く、脆く、そして残酷だったことか。
少年は思う。僕は馬鹿だ。もう何をしても駄目だ。みんな僕がボロボロになっていくのを楽しんでいるんだ。
勿論そんな事は無い。皆んなそうなんだから。皆んなおんなじだよ。
…いや、本当におんなじなのか。身近な人が、実は自分とは比べ物にならない深く暗い淵にいることに、少年はまだ気が付いていなかった。自分のことしか考えていなかったのだ。誰でもそう?違う、違うことが、違っていくことが、大切なのだと…
今年の正月は、ずっとこれを読んでめそめそしていました。
中学生には全員これを読ませるべし。夏休みの課題図書に指定すべきだ。
そして、おとなにも。
垂直方向へと連なる軒、水路と桟が縦横に織りなす路地、空気の澄んだ高所のような深い蒼をバックに谷間に掛かる、繊細な鋼鉄の高架。異形の飛行船と、びっしりと描き込まれた建物たちの眺望。
見開きの風景が、その近代的ともいえる幻想性が、私の魂をわし掴みにします。デザイン、タッチ、どれも思いっきり好みです。変な生き物も、妙な趣味も、目一杯好みです。買おう買おうと思っていつも買い逃していた一冊でした。眺めて幸せになるような、画集のような本です。
私が始めて読んだ氏の作品が、収録作品の一つ「みみずの神様」えらく懐かしいです。最近ではコミックドラゴン誌に時々「家出王国」という連作ものを描いていますが、これもまた妙で宜し。観る者を魅了するランドスケープ描写も健在。氏のホームページはこちらです。
とりあえず、氏のホームページで、そのランドスケープ描写の魅力を堪能してみて下さい。
「エクセル・サーガ」異様なシチュエーション下でやたらかわいい、エプロンドレス姿のハッちゃん、単行本ではよくお見掛けするマスターの猟銃、S県とは島根県?○山とは大山?福岡県民がスキーに行くとしたら大山か芸北かと相場が決まっているのです。
「LOAN WOLF」今回は何でもない同居ヤロー同士のしょーもない喧嘩。山田秋太郎氏、かわいい系描かせると巧いっす。こういう調子、いいかもしんない。「ボコスカウォーズ2000」に三千点。
「TRIGUN MAXIMUM」気迫の大ゴマが大迫力。ナインライヴスが、デカルトが出てきた話の時に比べて倍近いサイズに思えるけど、絵的にカッチョエエので何ら問題ナシっス。
そして久しぶりに、ミリィのボケが!!ハードな話が続いていましたが、ミリメリが出てくるだけで、何か救われる気分です。
「メガネガメ」タイトルで轟沈。…内容、ええわぁ。素晴らしいデス。犬上すくね氏、マイ好感度が40ポイントはアップしました。
「OUR DAYS」帰らないと決めていた筈の故郷への、いざとなると何でもなく実現する帰郷。そして再会。さりげない描写が、過ぎた過去、そして過ぎた時間を感じさせます。やまむらセンセにしては分かり易い内容ですが、深みは変わらない辺りは流石。
そして「ジオブリーダーズ」えー、今月は水城隊員、発砲しとります。凄過ぎる通信回線の切断法です。この演出がジオブリです。
今月は凄いパースの絵が頻発。途中からぽっきりと折れるTV塔の頂部が「ぢ」の広告を粉砕するコマ、ビルの屋上を叩くコマ、凄いです。大型構造物のぶっ壊し描いたら、伊藤明弘の右に出る者無し。
メリハリの効いた派手な演出と等身大のキャラクター、それを支える構成力の高い画力、これが”GEOBREEDERS”!!
…さてアワーズ来月号、巻頭がエプロンドレス…表紙がエプロンドレス…ズルイぞ!!