鑑賞日:2003.09.24/公開日:2003.09.13
「シモーヌ(SIMONE)」
(演)アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ、ウィノナ・ライダー、キャサリン・キーナー

シモーヌ チラシ
ギャガ=ヒューマックス 提供
皆さん、こんにちはー。
今日ご紹介するのは、アル・パチーノ主演の「シモーヌ」です。この作品は、 ストーリーが面白そうなので初日に観たかったのですが、都合で観るのが遅くなってしまいました。
さて、まずは簡単にストーリーを紹介しましょうか。

 タランスキー監督(←このネーミング笑える!)は、過去に2度もアカデミー賞にノミネートされながら、 現在の作品は大コケの連続で完全に落ちぶれてしまっていた。起死回生を図るための映画に、 人気女優のニコル(ウィノナ・ライダー)を起用するも、さんざん我がままを言われた挙句に降板されてしまう。
しかも、看板女優の降板で売れる見込みがないと、 元妻であり映画会社の経営者でもあるエレイン(キャサリン・キーナー)から解雇されてしまう始末。
そんな失意のタランスキーの前に、コンピューターエンジニアだという怪しい男ハンク(イライアス・コティーズ) が現れ、「完全無欠なCG女優を生み出すソフトの開発に成功したので使ってほしい」と申し出る。
ハンクの言うことを真に受けないタランスキーだったが、研究のやりすぎで絶命したハンクの遺言により、 女優作成ソフト“シュミレーション1”を譲り受けることになる。 しかし、これが本当に完全無欠な女優を創りだせるソフトだったのだ!
かくして、CG女優“シモーヌ(レイチェル・ロバーツ)”が誕生した。ところが、世間の賞賛はタランスキーではなく、 シモーヌに向けられていた……。

 シモーヌ役のレイチェル・ロバーツは、スーパーモデル出身で、 映画初出演にして主役の座を射止めてしまったシンデレラ・ガール。役どころが完全無欠のCG女優であり、 既存の女優のように面が割れてると話がウソくさくなるため、 敢えて新人を起用しなくてはならなかったという事情があったわけです。 でも、新人なら誰でもいいというわけではなく、スタイルや演技もよくなくてはならないし。 レイチェル・ロバーツの場合、モデルでスタイルがいい上に、 ニコール・キッドマンの個人演技指導クラスで演技の勉強もしていたそーで、運よくオファーが来たんですね。 ちなみに、彼女は日本でもモデル経験があるのだそう。知ってました?←私は知りませんでした。(^-^;
今回が映画初出演なので、確かに他の映画による“イメージ”がなく、 CG女優役は向いているのかもしれません。ただ、シモーヌの設定って
 ・オードリー・ヘップバーンの微笑み
 ・ジョディ・フォスターの演技力
 ・キャメロン・ディアスのプロポーション
 ・ジュリア・ロバーツのスターオーラ
を兼ね備えてるってことになってるんですけど、さすがにそこまではいってないような……。(^-^;
個人的に、“オードリーの微笑み”は全然感じられませんでした。
というわけで、シモーヌのキャスティングに対しては、イマイチという感じがしてしまうのですが、 他のキャスティングは抜群に良かったと思います。
ウィノナ・ライダーなんか、セルフ・パロディじゃん!と思うような役どころだったりして、 こーいう役もちゃんと受けるんだなぁと変なところで感心しちゃいました。(^-^;
あと「おっ!」と目に止まったのが、シモーヌがらみの記事をいち早くスッパ抜こうとする記者役の プルイット・テイラー・ヴィンス。この人、色んな作品にチョイ役で出てるんだけど、 今回はハマリ役って感じでした。ゴシップ探しの時の抜け目なさそうな目つきと、 後半の目つきが対照的で、思わず笑ってしまいました。ちなみに、彼は先日このコーナーで紹介した 「アイデンティティ」 にも出演してるんですが(死刑囚の役)、そちらでもハマってました。かなり色んな役をこなせる俳優なんだと思います。
そして、この作品で忘れてならないのは、監督のアンドリュー・ニコル。
「ガタカ」や 「トゥルーマン・ショー(脚本)」が代表作ですが、本作も含め彼は本当に “真実と虚構のはざま”を描くのがうまいですね。「ガタカ」は直球勝負っぽかったですが、 「トゥルーマン・ショー」 と本作では笑いも入っていて、ディープなテーマなのにくどさがないんですよね。
いやー、今後も注目の監督じゃないでしょーか。ちなみに、アンドリュー・ニコルと主演のレイチェル・ロバーツ は本作品の出会いがきっかけで結婚しちゃいましたー。ほんと、ハリウッドはこの手の電撃結婚多いですねぇ。
なにはともあれ、ディープなストーリーの割りに、最初から最後までかなり笑わせてくれる作品なので、 おすすめしやすい作品です。とりあえず、観て損はないと思いますよ!

【Holyの評価・・・(^-^)/VeryGood ← 名声を得ようとした男にふりかかる皮肉な運命を、 おかしく、そして悲しく描いたストーリーがGood。なんか、「ブロークン・ウィンドウ理論」 を周囲の反対を押し切って導入したNYのジュリアーニ前市長を思い出してしまいました (←提唱者のケリングを表舞台に引き上げたのはジュリアーニだったのに、ケリングだけが称えられた)。 キャスティングも絶妙なんだけど、唯一シモーヌのレイチェル・ロバーツが、完全無欠女優としてはちょっと弱く感じてしまうのが残念! でも、本当に完全無欠の女優を作ろうとしたら、現実の世界で“シュミレーション1”が必要なんだろうなぁ。


鑑賞日:2003.09.12/公開日:2003.09.20
「サハラに舞う羽根(Four Feathers)」特別試写会参加!
(演)ヒース・レジャー、ケイト・ハドソン、ウェス・ベントリー、ジャイモン・ハンスゥ

サハラに舞う羽根 チラシ
アミューズピクチャーズ 提供
皆さん、こんにちはー。 今日ご紹介するのは、今注目株のヒース・レジャーやケイト・ハドソン主演で話題の「サハラに舞う羽根」です。
 邦題では「サハラに舞う羽根」ですが、原題を直訳すると「四枚の羽根」。映画に詳しい方は、 ここでピンとくるのかもしれませんが、本作は過去に何度も映画化されたA.E.W.メイスン原作の「四枚の羽根」 のリメイクです(ナント映画化は6度目だそーな)。
 では、ここで簡単にストーリーをご紹介しましょう。

 19世紀末のイギリス。当時世界の1/4を支配下におき、圧倒的な権力を誇っていた。 ところが、スーダンの地で回教徒による反乱が勃発。英国軍は反乱軍の鎮圧のため、複数の師団がスーダンへ送られることになった。 その中には、将軍の家系に生まれ、周囲から立派な軍人になることを期待される青年ハリー(ヒース・レジャー)がいた。
 しかし、血気はやる仲間とは裏腹に、ハリーの心は重く沈んでいた。 婚約者のエスネ(ケイト・ハドソン)との生活を犠牲にしてまでも、戦地へ赴く必要があるのか……と。
 思案の末に、軍に除隊届を出すハリー。しかし、時代の流れはハリーの決断を認めようとはしなかった。 “臆病者の印”である白い羽根を友人が、そして、婚約者のエスネまでもが送ってよこしたのだ(←送られた羽根が全部で4枚だったので『四枚の羽根』)。
 ハリーをかばったのは、親友のジャック(ウェス・ベントリー)ただ一人だった。臆病者であるという汚名をそそぐために、 ハリーは単身でジャックや友人達が派遣されたスーダンへと旅立つ。

 大筋のストーリーとしては、“友情と純愛”のようなテーマで、まぁ一般受けするのかもしれません。 実際に何度も映画化されているわけですし。
 ただ、個人的には、主軸のストーリーに戦争というファクターが絡んでくるので、どうも素直に見られませんでした。 原作を読んでいないので、原作ではどう描かれているのか分かりませんが、 本作ではイギリスの政策を非難しているわけでもなく、ハリーも汚名返上のためだけに結局戦地へ赴いてしまうなど、 戦争を肯定したいのか否定したいのかよく分からない描き方だったし。
 しかも、ハリーは単身で戦地に赴いたのですが、“不自然な出会い”でめぐり合ったとある人物に相当助けられるのです。 この人物なしには、汚名返上はできなかっただろうというほど。というわけで、汚名返上という部分でもウソくささというか、 ツメが甘いというか、そんなバカなぁ〜!という感じが否めないのです。
 すっごいピンチでも、まるで“守護天使”のように登場し、不可能を可能にしてしまうんです。 しかも、絶対的な味方なんで、主人公との信頼関係を築く上での心の葛藤とかがない! ただ、水戸黄門のように、その「お約束が楽しみで見る」ってタイプの人には違和感ないのかも。(^-^;
 また、アフリカ民族を野蛮人のように見立てている部分が多く、 しかもスーダン側を反乱軍としているなど(まぁ英国側から描いてるので仕方ない??)、 アフリカの方が観たら「オマエ達が侵略者なんだろ!」と怒るんじゃないかなぁと思います。
 というわけで、いくら友情とかロマンス部分を盛り上げたいからと言って、 軽々しく戦場を舞台にするのはどうなんだろう???と、なんかもやもやしたものが残りました。
 逆に、ロマンスを盛り上げるためなら、戦場だろうとどこだろうと舞台にして〜という人や、主演俳優のファンにはオススメ。
 また、過去に『四枚の羽根』をDVDで観た人や原作を読んだ人も、比較してみると良いかもしれません。

【Holyの評価・・・(-_-)Soso ← 音楽とか映像とか大真面目に良い作品を撮ろうとしたらしいことは伝わってくるけれど、 ストーリーに無理ありすぎー。あまりに脚本がウソくさいので、若手ががんばって演技すればするほど滑稽な印象に……。ヒースなんか砂漠で人相が変わるほどすんごいメイクまでやったのに、 報われていない気が……。以下若手俳優への独断と偏見によるコメント。チラシのヒース・レジャーの生え際ってヤバくない? ケイト・ハドソンって見ればみるほど菅野美穂に似てると思うのは私だけ?口髭と軍服が似合いすぎるウェス・ベントリー。 そーいえば、『アメリカン・ビューティー』 では父親が“大佐”だったね。



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