「天の筏」「時間的無限大」「フラックス」と続いた”ジーリー・シリーズ”最終巻です。全ての物語の背景にあった、空前絶後の構造物”リング”の正体が明らかにされます。
といっても、ハードなSFな方なら、とっくに察しが付いているとは思います。しかし、全宇宙の銀河を引き付ける超重力中心、グレートアトラクターの正体がリングだったとは……バクスター、スケール凄すぎ。
とはいえ、物語の方は最終巻、まとめということもあり、少々強引です。設定がなめらかではありません。「時間的無限大」で予言された、アンチ・ジーリーの正体については、読んでからのお楽しみ。
何故、新潮社はこんなものを出したのだ?そして、何故自分はこれを買ったのだ?
サブマリンマニアなら恐らく、さむいぼが立つほど興奮するとは思います。あとの人にはおすすめしません。
まあ、ロシア原潜の資料も一応あるので、いいか。
日本って、軍事用衛星通信チャンネル持っていたのですね。
スーパーバードAとBに、政府/軍事用のXバンドチャンネルが搭載されている模様。
あの、「マイクロサーフ」がっ!!!
「ジェネレーションX」の、ダグラス・クーブランドが描く、1993年のマイクロソフト社、社員達を描く”フィクション”だ。冒頭部が掲載されています。角川から出る予定だが、またどうせハードカバーだろうし、ここで読んでも十分味わえます。
ただ、自分は、クーブランドの作品から滲み出ている、雰囲気のようなものが気に入らない。彼の、未来に対して感じている感情は、どこか逆恨みに似ていて、そしてそれが一見創造的にみえる、矛先を変えての逃亡につながるのが、やはり許せない。
「WIRED」と釣り合いを取るため読んでいます。
何故って、日本のパソコン事情を語るとき、「エロゲー改造」とか「まどかもえー」とか、コッチの方が実態としてリアルだと思うからだ。(……なんだかなー)
現に、最近連絡の付いた某氏は、明らかにこっ…………えっ、あっ、何でもありません。
古くなりますが、是非とも読んで欲しい記事が一つ。
「クリチバ市の快適都市計画」、ブラジル南部の200万都市クリチバは、全世界の都市の見本となる都市計画に成功したのだ!
ブラジルは有力国だが、いわゆる先進国では無い。貧困層も多い。だがクリチバはまさしく理想都市だ。
人口1人当たりの緑地面積は世界最大、これは河川周辺をコンクリートで覆わず、氾濫時のバッファとして確保したからだ。
公共交通機関のベースをバスとし、地下鉄を建設しなかった。値段の張る地下鉄を建設せずにすんだのは、バス停で料金を払うこととし、乗り降りを円滑化し、便数の増発が出来たからだ。水辺の公園を巡るバス網も整備され、渋滞とも無縁だ。
ごみは燃えるか燃えないかではなく、再利用できるか出来ないかで分別される。貧困層への宅地供給も適切に行われ、犯罪率も低い。
日本の都市が見習うべきところは、ほとんど全部だ。
木星軌道に、全長70メートルの回転する光学干渉計を打ち上げ、近くの恒星系の惑星の存在を検知しようという話。例えば、4.3光年先のプロクシマ・ケンタウリから水分子の波長が検出されたら……・たとえプロクシマが閃光星でも、水中なら……
ナノテク関連の話も有り。自分がナノテクについて知ったのが、デュードニーのコラムでだったから、もう大昔の話だ。基本的に、状況はあんまり進歩していない。
ナノではなく、マイクロマシンになるとその進歩は著しく、既にシリコンに加速度計をモールドしたチップなんてものがもう市場に出回っていたりする。
が、ナノは全然。元々無理の有る話だったのだが。ちっちゃいマシンだと自己増殖が簡単になるとでも思っているのだろうか?エネルギー源、そして材料。基本的にナノマシンは、人工的な環境でしか増殖不可能だ。
(追補):「地域生態系を脅かす帰化生物」51Pのイラスト、(絵・妹尾ゆふ子)って……、マジ?