丘の上からの眺め
その他には、姿ははっきり見えないが野ネズミが草原をうろついているようだ。また、クマ蝉より更に低い声で小笠原固有の蝉が鳴いているのも聞こえる。
30分も歩くと丘の頂上へ着いた。地理の教科書で見たステップ気候のような大地。低い高さの植物ばかりで所々に竜舌蘭(リュウゼツラン)が見られる。
また、大戦中に使われた見張り台の塹壕後も各所に見られる。筆者の祖父は戦中に南方へ向かう輸送船の機関士をしていたということなので、ひょっとしたらこの地を訪れていたかもしれない。
草原に寝転がり穏やかな風を感じながら夕陽を待つ。
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