小笠原の休日

ドルフィンスイム|ケータ列島クルーズ|シーカヤッキングジャングルトレックその他


ケータ列島クルーズ その2
  

カツオドリが舞う

小笠原ではぜんぜん珍しくない鳥で、カモメがいない代わりにカツオドリがいるといった感じ。おなかの白さと頭部の黒がパックリとツートンカラーになっていて面白い。

仲人島近くで船の周りをうろうろしてるところを撮影。

島の岸壁上には、まだ白い綿毛の子供がいるのも見える。9月入って親よりも一時的に大きく育っているようだ。


聟(ケータ)島へ上陸

この浜のちょい沖にイカリを下ろし寝袋をもって上陸。

写真の中央部付近に見えるサッカーのゴールの様なところにビニールシートをかぶせ寝ぐらを準備してくれた。

カメラなど最小限の荷物を持って丘へと向かう。


上陸後、丘へ上る
 
茂みを分け入り丘へ上る。「メーーェ」と方々から濁った鳴き声が聞こえる。この島も野山羊がいっぱい住み着いているが、その光景が見られるのも今年限りらしい。

戦中に人間の食料として小さな島々にも持ち込まれた山羊は、野生化して、貴重な固有種を含め植物を根こそぎ食い荒らすなど、生態系を乱すので駆逐してしまうらしい。
特に無人島のケータ列島では被害がはなはだしく、植物を食い荒らした結果赤土が海に流失し珊瑚の海へも影響を及ぼしているとのことだ。


丘の上からの眺め

その他には、姿ははっきり見えないが野ネズミが草原をうろついているようだ。また、クマ蝉より更に低い声で小笠原固有の蝉が鳴いているのも聞こえる。

30分も歩くと丘の頂上へ着いた。地理の教科書で見たステップ気候のような大地。低い高さの植物ばかりで所々に竜舌蘭(リュウゼツラン)が見られる。
また、大戦中に使われた見張り台の塹壕後も各所に見られる。筆者の祖父は戦中に南方へ向かう輸送船の機関士をしていたということなので、ひょっとしたらこの地を訪れていたかもしれない。

草原に寝転がり穏やかな風を感じながら夕陽を待つ。


ケータの夕陽

山積みの黄金もたじろぐ程のまばゆき光を放ちながら落ちて行く夕陽。

あたりの丘は稜線のみを残しつつ、しだいに暗闇に包まれて行く。


我々以外に誰もいない島。穏やかな風。穏やかな波。黄昏色の空はまだつづく


その1へもどる その3へ続く>


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