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●第８回エヴァリュエーション・ツアー/ 静岡県立美術館 （静岡市）

　 2004年10月23日、静岡県立美術館で第８回エヴァリュエーション・ツアーを開催しました。
今回も、第５回の山口情報芸術センター、第７回のせんだいメディアテークと同様に、地元の皆さんを中心としてメーリングリスト上で専用の「通信簿づくり」を行いました。最初の４回のツアーで使った「ミュージアムの通信簿」は、試作としてつくったまま手直しができず、しかもどこでも使えるようにとつくったために、つまりはどこで使っても不具合がありましたが、美術館をよく知る皆さんの意見を集めながら調整を重ねて完成した今回の通信簿は、なかなかの出来ばえとなりました。とはいえ、質問数が多いのは相変わらずで、今回も参加者ご自身が気になったところだけを、自らの言葉で語っていただく方針を貫きました。

　静岡は直前に台風の被害もありましたが、当日は秋晴れのお出掛け日和で、70名ほどの参加者が美術館に集まりました。市内や県内の参加者の割合が多く、地元の関心の高さがうかがえましたが、その一方で大阪や京都など遠方からの気合の入った駆けつけ組もいらっしゃり、賑やかなツアーとなりました。
　この日は、ロダン館の10周年記念展「彫刻と工芸展」の最終日の前日でした。日本にロダンが入って来る「以前」と「以後」の彫刻作品と工芸作品を展示した記念展は、それ自体、見ごたえが大いにありましたが、会期最後の週末とあって、館内ではイベントも盛りだくさん。午前中のロダン館のデッサン会から、午後展示室で数回行われたボランティア・トーク（トークについては、通常も定期的に行われています）、そしてロダン館でのコンサートまで、ほぼまる一日をかけて美術館を隅から隅まで堪能させていただきました。

　皆さんからお寄せいただいた評価コメントは、いつものようにデータ化して報告書としてまとめる予定です。と同時に、かねてよりの懸案事項である、評価データのちがった形での有効利用を目指し、皆さんの評価コメントを参考にしつつ、静岡県美の魅力を伝えるガイドブックを作成したいと考えています。通信簿づくりのメーリングリストをそのまま「魅力ガイド」の編集室に移行し、ツアーの後の懇談会でささやかながら編集室の発足会も行いました。静岡県立美術館をもり立てたいと考えていらっしゃる方たちと、つなぐＮＰＯの編集スタッフで作業を進め、ガイドブック完成は来春を予定しています。
　ご協力くださる編集メンバーを募集中ですので、ガイドブックづくりにご興味がおありの方は、つなぐＮＰＯtsunagu@xqh.biglobe.ne.jpまで、お名前とメールアドレスをご連絡ください。メーリングリストに参加手続きをいたします。

　なお、本ツアーは、つなぐＮＰＯの主催事業でしたが、美術館には大人数でのツアー開催の許可をいただき、メーリングリストの運営や当日のツアー実施に際し、さまざまなご協力をいただきました。静岡県立美術館の活動はこちらでごらんいただけます。