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第1回ミュージアムの通信簿/エヴァリュエーション・ツアー
ミュージアムの通信簿/
エヴァリュエーションツアーTOP


第1回 東京国立近代美術館
2003年7月12日(土)

第2回 国立西洋美術館
2003年8月17日(日)


第3回 水戸芸術館 
2003年10月4日(土)


第4回 東京都現代術館
2003年12月6日(土)


第5回 山口情報芸術センター
2004年1月18日(日)

2003年度エヴァ・ツアーのまとめ

第6回 佐倉市立美術館
2004年7月24日(土)

第7回 せんだいメディアテーク
2004年8月1日(日)


第8回 静岡県立美術館
2004年10月23日(土)


東京国立近代美術館(竹橋)   
           
    第1回ツアー結果報告書(PDF版)はこちらから
この報告書をご覧になるのには、無償配布されているAdobe Acrobat Readerが必要です。
Adobe Acrobat Readerは、こちらからダウンロードできます。


 2003年7月12日、つなぐNPO「観客の学校」主催で、第1回エヴァリュエーション・ツアーを開催しました。

 開催場所は、常設展でボランティアによるギャラリートークがはじまったばかりの東京・竹橋の東京国立近代美術館。初めてのツアーのため、地の利がよく収容力のある館のふところをお借りした次第です。

 いくつかのMLで呼びかけて、集まってくださったのは20名。やはり関東圏の方が中心でしたが、遠いところでは島根県からも参加があり、スタッフを感激させてくれました(もっとも、おついでがあったそうですが)。メンバーは、学生さんから会社員、先生、美術館関係者、ジャーナリストと、職業はまちまち、年代もバラエティに富みました。

 ツアーにあたり、「観客の学校」がメンバーの皆さんにお願いしたのは、「観客の心」を携えて来ていただくこと。というのも、今回のツアーは、行政による評価とも、専門家の評価委員会による評価とも、美術館内部による自己評価ともちがう、観客の立場に立った評価をしたいと思ったから。
ミュージアムの通信簿表紙
 当日は、皆さんにチェックポイント帳の「ミュージアムの通信簿」と「つなぐNPO」の缶バッジをお配りして(この製作のために理事長が夜なべしました)、まずはお洒落なレストラン「クイーンアリス」のチェックからスタート。ランチをしながら和やかな気分になったところで、企画展「地平線の夢」会場や館内設備を思い思いにチェックして、この日のハイライト、常設展示室でのボランティア・ガイドツアーに参加しました。

 「ミュージアムの通信簿」は、○×評価や「いい・普通・悪い」といった段階評価ではなく、「観客の目で見て、観客の言葉で語ろう」を基本方針としているため、原則として記述式。たくさんのチェックポイントを用意しておいて、皆さんには当日、気になったところだけ「通信簿」に記述していただく形をとりましたが、今回、 一番熱弁をふるった記載が多かったのが、このボランティア・トークでした。メンバー全員が、観客との対話式の、このフレンドリーなトークに魅了されてしまったのです。

ミュージアムの通信簿記入ページ このツアーのモットーのひとつは、「愛をもって評価する」。「ここが良かった」あるいは「ここを直して。そしたらもっとミュージアムが好きになれるから」というスタンスの、甘口・辛口の感想や意見、疑問やつぶやきが集ったので、ツアー結果は近々、報告書にする予定。翌7月13日には、観客の学校・佐倉校も同様のツアーを開催したので、報告は両ツアー結果を合体させるつもりです。

 さて、ツアー後の皆さんの感想を集約すると、「チェックポイントを気にしながら見て歩くと、これまでとはちがった、あるいは新しいミュージアムの姿が見えてくる」ということに。また、チェック結果を言葉にするのはけっこう大変な作業ではあるけれど、ミュージアムをもっと楽しむためには、観客の側にも努力が必要なのかも、といった意見もありました。

 確かに。このツアー、もちろんミュージアムを評価して、より良い方向に変えたいという気持ちがありますが、「私たち、観客の側も変わらなきゃ」と思っている「観客の学校」としては、こういった感想自体がすごく嬉しいものでした。
 
 今回の反省点を踏まえ、つなぐNPOでは8月17日(日曜日)に、第2回目のエヴァリュエーョン・ツアーを開催する予定です。ツアーの詳細は、近々、このサイト上にアップします。

 皆さんも、「通信簿」を片手に、「観客の達人」への第1歩を踏み出しませんか?