白神山地林道ツーリング1999/8/30-31


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走行日記 1日目 Section 3 [津軽峠]

 
赤石川林道分岐地点

赤石大橋を越えてすぐのところには、あたらしく立派な公衆便所がある。そのちょい先には、工事が着工されて中止になった「青秋林道」の閉ざされたゲートがある。世界遺産に登録されていなければ、今ごろコアエリアのど真ん中を通過する道が出来ていたかもしれないという、トンデモない計画があったのだ。

そこを通りすぎると今度は左側に分岐する道がある。「赤石川林道」だ。入口に親子と思われる野生のお猿が数匹見える。「キー、キー」と甲高い声でなにか仲間に伝えているようだ。こっちを警戒しているのでもなさそうだし、まさか熊が近づいているのか....
!?この身を包む森の木の上からも、ガサガサと木を揺らす音がする。

なんだか急に恐くなってきた。



写真1 赤石川林道入口にはおサルの親子が「うっきー」と吠える
 

写真2 ビバーク好適ポイント

写真3 クマゲラをかたどった黒御影石の道標
津軽峠途中の東屋の頂上

16:35 津軽峠中腹の東屋のある休憩ポイントにたどり着く。この林道のあらましが刻まれた記念碑など(写真2と3)もある。
ここでビバークするかしばし思案した。朝遅い時間の出走だったので、まあまあのいいペースで来たので体力的にそろそろきつくなっていた。雨もいつ降ってきてもおかしくない雰囲気。時間帯も中途半端だ。津軽峠の上る途中で日没を迎えるかもしれない。そうしたら、明かりのない下り道を安全に下ることができるだろうか?

結局、熊がこわかったのと、暗門までたどり着くことが出来れば温泉があるので疲れを癒せるのではないかという思いで先へ進むことにした。もし2人以上で来ていたならば、ここでビバークしていただろう。
 

津軽峠

心細さも手伝ってずいぶんながい上りに感じられた。これで頂上かな、と思った場所から一旦下ってまた上る。東斜面はだいぶ暗く、前のビバークポイントで泊まっておくべきだっただろうかと思いながら進む。

17:45 津軽峠に到着。難関3峠を1日で制覇した。感慨ひとしお、暗闇に包まれるまでに暗門まで下らねばならない。

こんなに長いストレートのある林道の下りははじめてだった。調子に乗ってブッ飛ばしていると、路肩の砂利の層の厚いところにハンドルを取られ、危うく崖っぷちに転落するところだった。あせらず、下りを楽しもう。

自然と腹の底から 「Wooooooo ---oo!」と叫んでしまう。この下りは気持ち良すぎる。スピードが上がりまたハンドルを取られ壁に突き刺さりそうになる。制動力のあるブレーキを装備したMTBに助けられた。


18:10 まだ何とか明るいうちに暗門に到着することがで来た。



津軽峠で弘西林道3峠制覇達成

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